ローカル女子と未来をひらくプロジェクト

投稿日:2020年5月10日

ローカル女子と未来をひらくプロジェクト

先の読めない時代。ウィはローカルで周りの課題にゆっくりと確実に向き合う女性たちとともに歩んできました。岩手・宮城・福島での学びとネットワーク「グラスルーツ・アカデミー東北」の経験を引き継ぎ、地域の暮らしを良くしたいと草の根活動を行う女性たちを力づける「根っこ」のエンパワーメントに取り組むプロジェクトを開始しました。コロナ危機の折、予定したプログラムの一部をオンラインに切り替えながら実施していきます。


プレスリリース

特定非営利活動法人ウィメンズアイ(宮城県本吉郡南三陸町、代表理事 石本めぐみ)は、2019年7月より、東北をはじめとした日本各地のローカルで活動する女性を対象とした3年間の「ローカル女子と未来をひらくプロジェクト」を開始しました。

課題先進国といわれ、既存の構造が揺らいでいる現代日本。なかでも近年頻発している自然災害は、平時の問題をあぶり出し、課題を一歩先の困難に直面させます。
一方、危機に際して女性がその視点を生かしてリーダーシップを発揮し、課題に取り組むケースも増えてきました。わたしたちウィメンズアイが、東日本大震災後の被災地で出会い、ともに歩んできたのも、ローカルで一歩踏み出した「日常のアントレプレナー」女性たちでした。

行動する彼女たちは、同時に問題も抱えています。
ローカルではジェンダー問題は根強く、今も多くの女性たちがみずからの潜在能力をいかせずにいます。また、家族をはじめとする周囲との関係性に悩むのも特徴です。

私たちウィメンズアイは、すでにアクションを開始している若い世代(16歳〜45歳)の女性たちを支援するプログラムとして、

*自ら導く力
*影響を与える力
*レジリエンス

を身につける「根っこ」のエンパワーメントに取り組みます。具体的には、

1:2019年7月〜2022年6月にかけて3年間にわたるエンパワーメント・プログラム実施
2:これまでの活動から得た知見を整理し、webコンテンツとして発信
3:ロールモデルの発信と、次世代へつなぐため子どもたちへの出前授業

を行います。活動の範囲は、宮城県、福島県、岩手県の3県を皮切りに、日本の各地域へ広げていく予定です。

世界経済フォーラムが2019年に発表した「ジェンダー・ギャップ指数」では、調査対象の世界153カ国のうち、121位(2018年は110位)と過去最低になりました。特に、各界でのリーダー女性不在が大きく響いています。

社会の構造的な問題と文化との葛藤によって活躍を阻まれている女性たちが、自ら考えて決め、怖れを乗り越え、凹んでもしなやかに戻る力を持つことが、意思決定の場に参加する女性たちの裾野を広げ、閉塞感のある日本社会を変えていくと確信しています。