「縁日を通じてこのエリアに暮らし働く方々、東日本大震災の被災地の方々、また被災地支援を行う方々がゆるく顔見知りになってくださったら、いざというときにも助け合えるはず」という住職ご夫妻のお気持ちがいきた、まさにコミュニティ・レジリエンスのお手本のような温かい取り組みです。WEも谷根千エリアで活動するようになって以来いろいろな方とのつながりを通じて、昨年から参加するようになりました。
初日の14:00、開会とともに毎年恒例、消防署の出張防災訓練。AEDや人工呼吸のデモンストレーションのほか、防災用品の説明。お店の準備をしている方々のもとにも、防災用品が入った箱が巡回してきます。
宮城復興ブースにはWEの登米での大家さん「コンテナおおあみ」のメンバーと、いつもお世話になっている南三陸町生活研究グループ「ぬくもり工房」の良子さんも駆けつけてくださいました。
初日は梅雨らしく大雨でしたが、2日目はお天気に恵まれ、大勢のお客さんがやってきました。昼間は小さい子どもを連れたママたち、3時を回った頃からとにかく近所の子どもたちがあふれるほど大勢(子どもたちのお目当ては、射的や、わたあめなど。みんな、地域の人が出店しています)、高校生やおじいちゃん、おばあちゃんたち、夜にはおつとめ帰りの人も。ここに来ると「美味しい」や「楽しい」があることがご近所に浸透しているのですね。あちこちから「久しぶり!」の声が聞こえます。
ご近所コミュニティをゆるく楽しくつなぐこの縁日は、たくさんのボランティアに支えられています。ほおずき市に寄せられた出店料や寄付などから、ボランティアが集まって会合や作業をする際には必ずおいしいお食事を出してくださいます。こうしたお心遣いもありがたく、お手伝いが楽しいからと集まってくる方々とともに15年間も続けて来られた光源寺さんには多くのことを学ばせていただいています。
こうした地域のまつりが減っているそうです。みんなが口々に「忙しい」と口にする時代、
「縁日」のように、近所のコミュニティを楽しく自然につなぐ防災への取り組みが求められているのではないでしょうか。
駒込大観音光源寺
東京都文京区向丘2丁目38-22 14:00-20:00
(最寄駅:東京メトロ南北線本駒込駅、千代田線千駄木駅)