投稿日:2023年8月16日

グラスルーツ・アカデミー東北
アルムナイ・ギャザリング2023

2015年の第3回国連防災世界会議のプレイベント「国際地域女性アカデミー in Tohoku」を皮切りに、岩手、宮城、福島の若手女性のエンパワーメントを目的として開催してきたグラスルーツ・アカデミー東北。これまで国内・海外含め計12回の研修で115名が参加しました。今回は、過去の参加者を対象に、再会と新しいつながりの場として、アルムナイ・ギャザリング(同窓会)を開催しました。

[概要]

日程:2023年6月24日(土)〜 6月25日(日)
研修地:宮城県東松島 いろどりの丘
参加者:11名
寄付:ロクシタン財団

運営スタッフ:稲村友紀、関口雅代、佐藤直美、神成夏海、對馬良美、栗林美知子
*これまでの研修参加者有志が運営スタッフとなり、企画・運営しました。

託児:株式会社チャイルド工房、東松島ミッフィークラブ
料理:自然食食堂さん
撮影:佐竹歩美

オープニング、スライドショー
「グラスルーツ・アカデミー東北」

これまでのコーディネーターや講師からメッセージをもらいました。

”よしみの部屋” スピリッツ・オブ・メグミ

グラスルーツ・アカデミー東北の発起人であるWE代表の石本をゲストに迎え、グラスルーツ・アカデミーのはじまり、場づくりで大切にしていること、子ども時代の話など、これまでの活動の原点について聞きました。

トークゲスト:石本めぐみ(ウィメンズアイ)

聞き手:對馬良美

参加者の感想

・2016年の福島アカデミーでめぐみさんと出逢い、その時から今もずっと”すごい人”という印象が強い。直接会うことはなくても、めぐみさんのFacebookから流れてくる投稿は、女性の立場をいかにより良いものにしていくか。ということ。

・日本だけに留まらず、海外でも活躍されている様子に、「めぐみさんってどんな子どもだったんだろう。どんなところで育ったんだろう」と、2人の子の母である私は、めぐみさんの生い立ちを知りたいと思っていました。今回お話を聞いて、こんな言い方、ほんとに失礼だけど、めぐみさんが普通の子どもらしい子どもだったんだなーと、ちょっと嬉しくなりました。同時に、自分で切り開いてきた人生に感動しました。

・私も、まだまだ発展途上?(笑)自分の子どもたちの可能性を発見・サポートしたら、未来が変わるかな?と思わせてくれました。そして、行動力、決断力とともに「活かすチカラ」を身につけることの大切さを学んだ時間でした。

聞き手役を務めてくれた對馬さんのコメント:

・久しくアカデミーに参加していなかったので、新鮮な気持ちで参加しました。

・数年ぶりに会うメンバーと初めて会うメンバーを前に、緊張ではなくワクワクした気持ちでトークコーナーに臨みました。

・今までめぐみさんから個人的な話を聞く機会があまり無かっただけに、一つ一つのエピソードに共感したり尊敬したり前向きな気持ちになれたり。きっと皆もそうだったんじゃないかなと思ってます。

自己紹介

シスターズカフェ

テーマ①:「いつのアカデミーに参加して、何がよかったか?」

グラスルーツ・アカデミーでは、毎回研修テーマや講師が違うため、それぞれが参加したアカデミーの内容や参加のきっかけ、当時の自分の感想などを共有しました。

ショートブレイク

WE10周年をスペシャルなケーキでお祝いしてくれました。

テーマ②「自分のやりたいこと、アカデミーのつながりでできること」

これからやりたいことのアイデアを出し合い、全員で共有しました。

例えば、海外研修に行きたい、気軽に参加できるフェスイベントをやりたい、参加者のカタログ(活動分野、地域)を作りたい、参加者の活動地を訪ねるツアーをしたい、10代・20代の女性たちが参加できるようにしたいなど。

沢山のアイデアの中から、まずは、それぞれの活動地に訪問したいという案を実現するために、運営スタッフを募って動き始めることになりました。

参加者の感想

・約8年ぶりのアカデミー参加はドキドキしながらでしたが、いろどりの丘の素敵な空間に癒されたり、懐かしい方々とのお喋りで時の流れを感じたり、初めましての方々にも刺激をいただきました!8年前とは環境は変わっていますが、自分のためだけじゃなく何か人や社会のためにと活動されているみなさんの変わらないパワーを感じられて、とても贅沢な時間でした!またみなさんとパワーアップできる機会があれば参加したいと思います。

・今回2回目の参加で、参加している皆さんからいただくパワーはすごい。今までは人と比べて自分はダメだなと思ってしまっていたけれど、今は自分もがんばろうという風に自分のパワーにできるようになった。

・これまでWEがやっていることに対して参加してきたけれど、過去の参加者が運営メンバーに加わるようになっていてすごいなぁと感じた。

・みんなが自然体で話ができて楽しい。新しく出会った人たちの取り組みを聞けたのが良かった。


心も体にも優しい料理をご用意くださいました。

今回の会場は、カフェやホテル、多目的ルームとクリニックや介護施設が一体となった複合施設。いろどりの丘について、ご説明いただきました。

ビーチクリーン at 東松島野蒜海岸

関口雅代さんからビーチクリーンの活動を始めるにあたった経緯、具体的な運営方法、海のゴミがどこからやってくるのかなどを詳しく説明いただきました。

ファシリテーター:関口雅代さん 東松島市移住コーディネーター、デザイナー
2017年から有志でほぼ毎月1回ビーチクリーンを実施。2023年6月で62回目。
地元の海に活気を取り戻したいと活動を続けている。

参加者の声

・海のゴミがどこからきているのか、ゴミの回収にお金がかかることなど、実際やってみないとわからないことがわかった。みんなでやると大変な作業も楽しい。

・有志で始めた活動をさまざまな人を巻き込んで続けていることが素晴らしいと思う。

「Z世代」から学ぼう 未来を創る時間

今回の会場となった東松島で、自分の育ったまちで活動を新たに始めたばかりの若い世代のゲストを迎え、お話を伺いました。

ゲスト:成澤みくさん

宮城県東松島市出身・在住。

一般社団法人ODYSSEY共同代表理事、現在は、東北大学大学院環境科学研究科博士課程(海洋環境人類学)に在籍し、自然界と沿岸地域に住む人のアイデンティティとの互酬的関係について研究中。小学6年生で東日本大震災を体験し、教育の機会を奪われたと感じたことから、自分の学びたいことを追究したいと高校生から海外へ留学。現在は、地元の漁師たちと自然の力を用いた感覚教育を実践している。

参加者の声

・どちらかというと、自分は彼女の親世代なるんだなと思いながらお話を聞きました。彼女の仕事のパートナーが、彼女の感性からどんどん新しいことを吸収して変化していると聞いて、私も新しいアイデアややり方に柔軟でありたいと思いました。

・小さい頃の自然体験が、大人になってから自然やふるさととのつながりを取り戻すのに、とても大切なのだということを再確認できました。

運営スタッフの感想

・研修を受ける側という気持ちから、参加するとつながりを感じられて、自分自身も勇気づけられたりとか、安心したり、ちょっとお姉ちゃん、ちょっと妹みたいな感覚になってる。そこをつなげていきたいという気持ちが芽生えてきたというか。WEのものじゃなくて、このつながりが私たちのものっていう感覚になったかなと思う。

・私は、参加者より運営側が好き。運営する方が楽しめる人はいるような気がするから、もっと簡単に運営スタッフに入っていけるようになると嬉しい。